名古屋で登山
所用で名古屋に行ってきた。
「そーいえば、名古屋はよく来てるけど
まだ山に登ったことはなかったなあ」
というわけで、1人で行ってきた。
どこの山かって?
そりゃもちろん「喫茶マウンテン」に決まってるじゃないか!
知らない人はここで熟知すべし。
その日は朝から曇り空で、なんとなく気分も乗らなかったが
地下鉄を乗り継いで日赤病院前あたりからしばらく歩く。
…あった。
平凡だが、力強く書かれた「マウンテン」の文字が印象的。
ぱっと見には小奇麗な山荘といった趣だが…さて中はどうだろうか。
メニューはある程度知っていたので、
迷わず「甘口抹茶小倉スパ」を注文。
他のものも頼んでみたかったが、なにしろ初登山、それもソロ。
ここは無理をしないことにした。
しばらくして、運ばれてくる妙な色の山…じゃなくてスパゲッティ。
うーむ…あまり食欲をそそられる見た目じゃないね。
うーん、確かに甘いけど、そんなに酷い味では…
…!
……!!
な、なんじゃこの後味はっ!
「甘さメーター」を振り切っている甘さ!
というかなんかクドくて苦い!抹茶の苦味とは違うエグ味!
しかし、「出されたものはできる限り残さず食べる」を密かにポリシーとしている身なので、くじけるわけにはいかない。
とにかく手を止めずに食う。
最初のうちはあまり気にならなかったが、
このスパゲッティ、非常に油っこい。なんかギトギトしてる。
それがなかなかの曲者で、酷い後味と共に胃を激しく攻め立てる。
6割ほど食ったところでマジで手が止まってしまった。
水を飲みたかったがボリュームもけっこうあるので、
飲みすぎると食えなくなると判断して、口の中をすすぐ程度に。
代わりに真ん中に乗っている生クリームとアンコで口直し。
こっちはごくごく普通の味で、本当に救われた。
「普通に甘い」ということがこれほど素晴らしいとは!(涙)
そこからはもう、ヤケクソというかもう意地になってとにかく口に入れて飲み込む。ぐぇ…
ふと「なぜ俺はおいしくないと分かっているものに金を払ったうえに
苦労しながら完食しようとしているのだろうか?」
という疑問も浮かぶが、
少々吐き気も催してきたので雑念は振り払って、ひたすら手と口を動かす。
少し離れた席に座っていた女の子4人組が
こっちの様子をチラチラ伺っていた。
あっちはあっちでデカいかき氷に苦戦しているようだった。
なんとか食べ終えて一息ついてから支払いを済ませて店を出る。
しかし大変なのはここからだった!
食べ終えてからしばらくしてから、吐き気が少しずつ強くなってくる。
まあまだなんとか抑えきれるレベルではあったが、それがまた長く続く…。
食べたのが13時ごろだったが、5〜6時間経っても食欲が湧いてこなかった。
さすがはマウンテン、あなどれん…。
初登山での登頂だが、なぜか負けた気分になった。
名古屋のゲーセン日記はこっち。